RAKUGAKIYA BLOG

冒険の書を読みますか?

映画『 国宝 』を観た。【ネタバレ⚠️注意】

前評判が抜群に高くて、会う人会う人「過去最高」「3時間があっという間」と興奮気味に感想を言ってきてたので、どれ観るか迷う余地なく観てきました。

たまたま見かけた国宝の宣伝動画で印象に残り、「観たい」と直感的に思わされた 横浜流星くん(俊介・花井半弥)の『芸があるやないか

本編すべてを観た上で一番のシーンを上げろと言われても『芸があるやないか』を選んでいる自分がいるほどに、この一言の生々しさには自然に涙が流れ 感動した。

その前後を知り、吉沢亮くん(喜久雄・花井東一郎)の魂をぶつけてくるような演技がもの凄かった上で、たぶんこの映画の大きな見所はここだろうなというところもあったにも関わらず、たったその一言に震えさせられた。

まるで役の間柄そのままに 亮くんと流星くんの演技バトルを観せられてると錯覚するほど…お互いを高めあい続けながら映画が進んでゆくとこだけでも観る価値はあると言える熱。

その熱を引き出すことになった脚本と、ドロッドロの展開を見せられても心を沈ませない豪華な演出にも感服した。

 

どちらにとっても、欠かせない相手。

実際に生き、国宝となったのは喜久雄だが 俊介なしでは決してなれなかった。

まさに“ふたりで国宝”と言える、ポスターそのままの印象を後味に映画館を出た。

これは行き道の夕暮れ。

この映画を見る前と後ではもう違う自分になっている。

それはどの映画、どの出会いでもそうなんだろうけど。笑

でもその 時 を意識させられたのだとしたら、間違いなくターニングポイントと呼べるのだろう。

とはいえ、ここをターニングポイントに出来るほど 喜久雄や俊介のように、自分が打ち込めてるとは思えない後ろめたさが この感想を書く手を遅らせた。

 

この世の中で確かに起きてる悲劇を、自分とは関係のない世界  と自然と割り切れてしまう薄情さと同等に、せっかく奮い起こそうとしてくれそうな 燃え盛る篝火のようなキッカケにも 涼しい顔で関係ない顔でその場を立ち去ってしまう情けなく、臆病な燻り。

こうやって文字にしてはじめて説明がつくような気持ちで悶々としてる映画の帰り道に うちの奥さんは言う。

「おもしろかった?」

…え?

 

「おもしろかったよ!」

「え?え?おもしろくなかったん!?」

 

奥さん「いや、すごいなあとは思ったけど…」

 

「マジ!?一生忘れない映画のひとつになったよ!」

 

奥さん「でも1番ではないやろ?」

 

「好きな映画は何、とかなら1番じゃないかもだけど、この…ちょっと言葉にはできんけどこの感情を引き出す映画!みたいな部門があれば間違いなく1番だったよ! え?感動せんかったん?!?!」

 

奥さん「感動したし!」

 

「でも番犬くんのジェシーくんとかトリリオンゲームの目黒蓮くんの方が…とか思ってるだろ!」

 

奥さん「…だって国宝、辛いシーン多かったやん!」

 

「笑!認めないで!」

 

という、やりとりをして笑えた帰り道でした。🤣

受け取りかたの違いが面白くて、また一緒に映画観に行きたいと思えるうちの奥さんです。

次は何選ぶんだろな〜

あ!鬼滅か!

 

さて、今回の映画のラクガキヤに活かすポイントは…

「血筋も芸もないけど、やれるとこまでとことんやる!」

かな!

まがりなりにも、毎日自分が無意識に続けて来たことは 誰かに絵を届けるということ。

職業じゃない時から、どんなに気持ちに浮き沈みがあったとしても、今日まで描き続けてきたのは事実で…

横浜流星くんの、俊介の、半弥の、もうひとつ胸を締め付けられた言葉「本物の役者になりたい」というセリフ。

オラも本物の絵描きになりたい。

全てをかなぐり捨てて武者修行には出られないけど、いま、この現状での、自分の最大パフォーマンスを兎に角放ち続けよう と思いました。

とはいえマコの絵は相変わらずなゆる〜いマコの絵。

最大パフォーマンスってこれで合ってるのか?ってほど力が抜けてる絵なんですが… 毎度自分に問い続けながら、描き続けてみようと思います。

 

いずれ、人間国宝になる日まで、ご贔屓のほどお願いいたします。

やるぞ〜 国宝に出てた妖怪じいちゃんみたいになれるようにがんばるぞぉ〜✨

では、現状のマコの絵をどっぞ!

全てを失ってまで1番にならなくていい。

人間国宝の誰よりも、マコは自分のじいちゃんを尊敬している。そしてそのじいちゃんをじいちゃんに至らせた、ひいじいちゃんを愛しく想う。

そしてきっと、自分が描いてきた数万人の知らないおじいちゃんたちも、そのご家族の皆さまにとって 完全に人間国宝以上の存在だろうと思う。

悪魔に売る魂などない。

おとといきやがれってんだ。

評価に躍る虚しさは、誰よりもよく知っているつもりだよ。

負け惜しみだと笑ってくれてかまわない。

大切な方を選んで、選んで、いま、ここにいる。

それは喜久雄も俊介も、一緒だろう。

映画化されるほど劇的な人生でなくとも、取るに足らないありふれた人生かもしれないけれど、 たしかに 生きてきた証を 描いて描いて…描き続けている。

それでいいと思う。

それでいいと、言い切れる。

今まで描いてきた八万人に誓って✨

にがおえ制作実績
現在 80010名さまっ!

あなたはこの冒険の書を読んだ
人目のゴッドハンドです。