RAKUGAKIYA BLOG

冒険の書を読みますか?

似顔絵31283☆大ちゃん、結婚する

うそ…だろ?

これ、ウェルカムボードなのか?

いくらなんでもデカすぎる。

 

それは梅雨時期と言われる六月のことだった。

この日はくもひとつない快晴という表現がぴったりなほどに晴れていて 上着は必要ないと思えるほどだった。

気持ちよく朝を迎え ジェルで髪をオールバックにし いつも締めないネクタイを締めた。

打ち合わせ?

ちがう。

授賞式?

ちがう。

そう、

結婚式だ。

 

ぼくは32歳。

奥さんもいて最近一児の父になった。

この歳になると 身を固める友人も増え 結婚式に行かない年はないと言えるほどなので決して珍しい行事ではないのだ。

ぼくは友人の結婚式へ向かった。

その友人とは付き合いも長く、また親しく すこし胸を躍らせているのは 自分でも気付いていた。

しかし親しいというのは時には照れくさくもあり その胸の高鳴りを 結婚式に向かう車の中で流れていた嵐の曲を聴きながらぼくは同伴していた奥さんにこう言った。

「嵐のせいでテンションが上がってしまってるわぁ」※文章にすると誤解があるのでテレビを観ないひとたちの為に言っておくが、この嵐というのは国民的アイドルグループ嵐のことだ。(ジャニーズ事務所所属)決して天災のことではない。

そう、気分の高鳴りを嵐のせいにしたんだ。※文章にすると誤解があるのでテレビを観ないひとたちの為に言っておくが、この嵐というのは国民的アイドルグループ嵐のことだ。(ジャニーズ事務所所属)決して天災のことではない。

 

しかし 一度抑えた胸の高鳴りは再び 最初のそれとは違う形…いや、より大きな形で 抑えきれなくなることになる。

会場であるエクセレントアベニューに到着したその時、何かを思い考えたらする隙すら与えないくらいの大きさである…

僕の描いたイラストが目に飛び込んできたんだ。

デカイ。

デカすぎる。

 

あまりにデカすぎて この建物がまるでふたりの城のように思えるほどだった。

最近、過去最高にデカイ作品として 大分名物であるてったこ本店のテントをリニューアルデザインさせてもらった。

しかしそれはお店のテント。

これから10年は使ってくれるという算段でのサイズ選びである。

 

しかし…この恐ろしく大きいイラストが印刷されてある、推定5メートルはあるタペストリーは、今日しか使えないのである。

どうにか使おうと考えても、ウェディングカーニバルと、描いちゃっているのである。

ひとつ誤解がないように言っておこう。

このサイズはラクガキヤのメニューにはない。

手描きの最大はA2サイズ。

それ以上は印刷になり、それでも最大はB1サイズだ。

仕事に支障のでない時間で梱包できる限界の大きさなのである。

それ以上のサイズは画像データを渡し、自身で印刷してもらうことになる。

のちほど、印刷の金額を聞いたのだが思わず笑ってしまったほどだ。

なんにせよ…はっきり言ってバカだ。

なんてやつだ。

こんなところにお金を使うなら、将来のために貯金でもしたらどうなんだ…っ!!

 

だが、

それがいい。

きっと、門をくぐった参列者みんなの 驚く顔を想像し 満面の笑みで印刷の注文をしたんだろう。

なにより、絵を描いた当の本人である僕の顔を想像したはずだ。

ぼくは思った。

なにか彼のためにコメントを求められたらこう言おうと。

「いっときのため。その瞬間に全力を尽くす彼を、ぼくは心からカッコいいと思う。

大切なひとへ 忘れられないほどのワクワクをプレゼントしてくれる彼を、ぼくは誇りに思う。

今日だけでなく、これまでも 仲間の大切な場面、自身の仕事のターニングポイントで全力だった彼を、ぼくは知ってる。携帯ゲームの課金に全力なのも知ってる。飲みにいっても自分はウーロン茶なのに飲んでるひとがワリカンを怖がるぐらい全力で食事を注文するのも知ってる。…」

おっと。

この日の新郎とは本当に親しく、ぼくの結婚式で友人代表スピーチを読み、自身の結婚式ではぼくを友人代表に呼んでくれた友人も共に参列するほどだ。

彼は大分で一番人気のあるパン屋さん(駐車場を警備員が整備するほど)「ブリロ」の副店長。

毎日小麦粉を吸っているせいか、すこしふっくらしたように思える。

 

そしてぼくの結婚式で祝辞を読んでくれた高橋社長も参列していた。

高橋社長は祝辞を読む際、新郎新婦の両親が礼儀として立ち上がるのを 礼儀として座るようにうながさなければならないくだりを忘れ立ちあがらせたまま進み、さらには祝辞を読んでいる途中でまだ両親が立っていることに気付き、それはもう慌てて、祝辞さえもグダグダになってしまうという オッチョコチョイ社長である。

そう、こちらの高橋社長とぼくを引き合わせたのがこの日の新郎なのである。

 

これがどれだけ凄いことかと言うと、高橋社長がぼくに仕事として似顔絵を描くように勧めてきた その人であり さらには現在ラクガキヤのナンバーワン人気アイテムである似顔絵名前詩を商品として提案し、はっぴーえんどeveという通販専用サイトを作ってくれた…似顔絵株式会社社長 高橋勇生その人なのである。

はっきり言って ぼくが絵で食べれているのは 彼がバックにいたことが大きく影響し、現在も コンサルティングという形で相談に乗ってもらっている。※マコの絵の値段がどんどん上がっていってるのは高橋社長の仕業である。笑

そう、この出会いを繋いだのが…ぼくの人生においては まるで 意図はしていなくても勝海舟と坂本龍馬を出会わせた武市半平太といえるのが…この日の新郎…

ランズの大ちゃんなのである。

…武市半平太というよりは 見た目のイメージとしては西郷どんである。

しかしながらこのファンキーな西郷どん…ではなく ランズの大ちゃんは 大分の女子高生で知らない人はいないと言い切れる スイーツ界の超人気パフェ専門店「ランズカフェ」のオーナーであり

ツイッターフォロワー数は8,000人を超え、大分で何時間も続く行列が出来るのはスシローかランズカフェだけ、と言われるほどの大分スイーツ界の超大物なのである。

そんな彼が、ついに結婚!!である。

ペコリ。

あれ?ちょっと待って?!

奥さん、金髪じゃない???

マコの絵だと黒髪なんだけど!

チキショーめ!

これだよ!

よくやられちゃうんだよ!

絵を描いた時の髪型を、当日変えちゃうってやつね!

マコの絵は線が少ないから 似てるか似てないかは髪型もすごい重要だっつーのに!

絵では黒髪だったけど、ジャジャーン!キンキラキーン!ですわ!

マコの絵はフリですわ!

フリに使われてますわ!

まあ…大切な日のウェルカムボードとして登場できるだけでもありがたいのでフリに使われても 超光栄なんですがね…?

こちらがペコリ。

 

さあ、いよいよ、披露宴会場に入っていこーかっ!

みんな、準備はいーい?!

ん?なに?

最初の文章の入りは取材記事っぽかったのに いつの間にか いつもの喋り口調の文になってるって?

いや、なかなかブログがすすまないからさー!

読むの大変だろ?みんなー!

え?全然大変じゃない?

むしろ読み終わるのが寂しくてスクロール戻しちゃってたり?

ありがとー!みんなー!!

…まぁ とりあえず続きいきましょう。

 

そう、披露宴会場がまた凄くてさ。

これ見て、みんなの席。

キャンドルの代わりにバルーンがかわいいよね!

このランチョンマットは新婦さんの手作りなんだって!

この日の式は体感的には10000人くらい来てたから もう大変!を通り越して だよね!

ランチョンマットもそれぞれ持って帰ってよかったの。

嬉しすぎるよ、こんな引き出物…?

 

なにより高砂席が…!!

どどーーん!

ど、どっひゃー!

こ、これは冗談だよね?笑

なにかテレビ番組のセット並みに豪華じゃない?

ふざけすぎ。笑

バカだ。

いっときのために全力を尽くす彼を ますます好きになった日であります。この日は。

まるでサーカスの開演時のような音楽と照明で登場し…

この冗談みたいな高砂席がおそろしく似合うふたり…!

写真には撮れなかったが、ステッキをふるとこの高砂席の両脇にある紙テープバズーカが爆発。

派手すぎる登場でした。

これは たけのこニョッキッキと一緒で、ひるまずすぐさま行かないと いつまでも行けなくなってしまう恐れがあるので、ソッコーで行っときます!

あとは新婦さんのお色直しの時が写真の狙い目ね!

ここをスムーズに済ませておけると、料理がゆっくり食べられるのさ!

 

余興は東京で活動するワンバックチューナー!

ピースフルでロックな演奏で気持ちよくなれました。

あとは異常にクオリティの高いひょっとこ集団があらわれ…

マコのゴーカートの先生であるヤスナリックもたじたじ。

腰をカクカク振りながら踊る ひょっとこ集団。

下ネタ大好きなトモは嬉しそう。

 

「ん?」

じーーっ

…。

カメラカメラ。

シャッター押して

おい、ひょっとこ。

なんだその肩においてる手は。

奥さんがひょっとこに絡まれてるのを、ぼくはどんな顔して見ていたらいいんだい?

と思うも束の間。

ちがうひょっとこに絡まれる奥さん。笑

ひょっとこにモテるのねー。さやちゃんって。

 

さあ!

主役の再登場だ!

稲中卓球部でおなじみのシネシネ団のようなパンダに乗ってあらわれるふたり!

さすがのひょっとこも 派手さでは このふたりには敵いません。笑

このカラフルなドレスとタキシードも新婦ちゃんの手作りなんだって!

だよ。愛でしかないよ。

ケーキ入刀からのファーストバイトも 新郎でデッカいスプーンになるくだりを 新婦がして…!?

新郎でスプーンがちっちゃくなっちゃうという 変則型のボケ!

ブーケをもらう人を腕相撲で決めちゃうという面白設定に…

隠れキャラで超強そうな新郎友人マービーが登場しちゃうというオチ。笑※ちなみにぼくはこの日ここで一番笑いました。

やはり楽しい時間というのは写真がすくなく。。汗

ジェットコースターのように時間が過ぎちゃって…。。。

あっという間に式は終わっちゃいました。

定番である新婦の手紙もポップに明るく表彰状形式だったり最後の新郎挨拶で、「お涙ちょうだいは一切なしで!」とは言ってたけどふざけすぎてはいても、参列者を喜ばせようって想いがなければ成立しない式であったと思うし、派手すぎてはいても、こんな立派な式を挙げてもらった新婦さんのお父さんお母さんは本当に嬉しかったんじゃないかな。

なにより僕が個人的に、心にグッときたのは 式の片隅のこのツーショット。

大ちゃんを支える現在のランズカフェ店長ソラと、大ちゃんがオーナーになる前にランズカフェを経営されていたママさん。※現在は湯布院駅前 千家のママさん。

このふたりが並んでることが、時代が時を超えて繋がっていくんだ という実感に溢れてて…言葉にできない感動があったよ。。

本当にどれか出会いが欠けてたら、全然違う未来になるんじゃないかって不思議があってさ

実のとこ、大ちゃんがランズを知るきっかけを作ったのは何を隠そう当時ランズでバイトしてたこのラクガキヤのマコでして!エッヘン

そこからランズが仲間たちの集まる場所になり、ママさんが湯布院の喫茶店をするためにランズを閉店すると言った時、当時22歳くらいの大ちゃんが「ぼくがやります!」と名乗りを挙げたんだな。

こうしてみんなが笑ってそろえるのは

大ちゃん、キミがいたからなんだぜ!

やっとブログに書けたー!

後日、新郎から「ブログまだ?」と催促されました。笑

つくづくラクガキヤのバックには 楽しい仲間たちがついている。

だからマコの絵は楽しいんだろな!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

似顔絵名前詩で結婚祝いー??

にがおえウェルカムボード人気すぎるぅー?

大切な想いをのせた イラストボードで 大切なひとたちを迎えよう♪

きっと 今日という特別な日を いつまでも思い出せるさ♪

おふたりのラッキーアイテムになりたくて♪

幸運を願って描いてます?

幸せに届くような絵を!

ふたりをいつまでも守れる詩を!

大切な人たちみんなが笑顔にならざる得ない似顔絵名前詩を!!

ぼくは描くっ!

あなたはこの冒険の書を読んだ
人目のついついおごっちゃうひとです。